【日記】推しのイベントに行ったら最前列だった話

9月4日(日) SYDホール 12時30分開場 13時開演

Wataru Hatano LIVE 2022 -colors- Blu-ray」発売記念イベント

トーク&生オーディオコメンタリー&お話会

ゲスト:羽多野渉さん

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時は遡り、2022年3月13日。

東京、中野サンプラザホール、恋に踊るかのような着飾った乙女の群衆。

スターバックスの期間限定桜フラペチーノが街を賑やかしている。

スタバなんて洒落た場所には車を走らせねば到底ありつけない筈が、なんと贅沢にも摂取出来ているのだった。

そうだ、何を隠そう、私もその群衆の一部だからだ。

 

あの日、あの会場で、私はある声優の、キャラクターでなく本人自身の人柄に、容姿に、歌声に、トークに、魅了されてしまった。

 

その頃にはもう、「大好きなアドニスに命を吹き込んでくれる人。アドニスのライブ観にいきたいな〜」なんてものじゃなく、

アドニスアドニス、羽多野さんは羽多野さん。ああ羽多野さんなんて素敵なんだ、一生見ていたい。羽多野さんイベントしないかな絶対当ててやるんだから。遠征費?知らんが」くらいに、それはもうズブズブと沼りこんだのだ。

あーライブもっかい見たい。夜の部は違う曲歌ったんだ配信見たかったな、、、BluRayは出なさそうだSpotify聞くか………を繰り返した。

そんなある日、Twitterの通知。「羽多野渉(公式)さんが新しくツイートしました」の文字。そこには「ライブBluRay発売決定!さらに発売記念イベントも開催決定!詳しくはこちら」と書かれている。

突然飛び込んできたお知らせに、天にも昇るような心地を覚えた。応募しない手はない。外れるかもしれないがどうせ1枚では足りぬのだ、買ってしまえ。その為の給料だろう。

 

そういう訳で、イベントに応募したのが6月下旬の話。

8月下旬、届いた抽選結果を見て、恐るべき速さで宿泊プランを立て、今に至る。

握手会とかサイン会とか行ったことがない私は、推しを前にして何を話せばいいのか検討もつかないまま今日を迎えてしまった。

 

それにしても座席番号4ってなんだ?とりあえず振り分けたのかな、なーんて能天気に寝転がっていた自分、強く生きろ。

マジの最前列、羽多野さんの目の前だから。

 

司会の合図に合わせて、本当に羽多野渉さんが目の前のステージに現れた。嘘でしょ、近すぎない?私がヤバい客だったら簡単にタッチしに行けるよ?

 

私史上一番の近距離で羽多野さんを見たのは、在りし日の京まふステージ後、会場を後にする彼が真横を通った瞬間であるが、今回はそれ以上に「時間」がある。しかもハプニングではない。

グレーのジャケットにスウェットっぽいパンツ、青色の靴下、カーキ色のスニーカーだった気がする。髪がふわふわと靡いているのに、セットは崩れない。

口を開くと、スマホ上でキャラクターが話すのと全く同じ声が。うわ!本物の羽多野渉だ!

 

彼は顔が良い。くりっとした大きな目、笑うと現れるチャーミングな涙袋に笑い皺、すっと通った鼻筋。配信で見ていると、その目鼻立ち故に小顔にさえ見える。

しかし生で見ると全然違うのだ。大きな身長、しっかりとした足、厚みのある上半身、仕事の武器となるがっしりした首と喉仏。

それでも彼は自然体で、コメンタリー中もそれ以外も、生き生きと穏やかで楽しそうだった。私も楽しい。

ずっと話し続けているのに、その殆どが誰かに対する感謝エピソード。ライブの裏側、リハーサルの話、楽曲の思い出。

ますます過去作品まで追いかけたくなっている。本当に素敵な人だ………!

 

あっという間にコメンタリーが終了し、いよいよお話会へ。とは言っても座席番号が若いので、4番目に話し終えるとすぐ退室した。

 

推しの前に立つと言葉って飛ぶんだな………とち狂って「新社会人なんですけど、」から始めてしまった。それでも羽多野神は「そうなんだ!」と穏やかに話を聞いてくださる。

「ライブの昼の部が初参戦で、それからいつも音楽聞いてます。」と続けると、こちらが感謝を伝えに来たのに「ありがとうございます。」

と言われてしまった。羽多野さんの目がデカすぎて吸い込まれるように見てしまったけど、ヤバい顔してなかったかな……。

スタッフの方に終わりの合図を告げられても、羽多野さんは急かすことなく、ゆっくり穏やかに「ありがとうございます」を言い合って、真摯に話を聞いてくださった。本当に好きです。

 

そこから気がつけば新幹線に乗っていて、今は名古屋に向けて走っている。一瞬すぎて幻のようだったけれど、本当に夢のような、楽しいひと時でした。

これからも応援しています!